カメラ基礎

シャッタースピード優先モード(S、Tv)使うのはどんなとき?注意点もあり!

カメラのダイヤルの中にシャッタースピード優先モードというものがあります。


でも、これっていつ使うのでしょうか?

カメラを始めたのはいいものの、モードがたくさんあってどれを使えばいいのか分からなくないですか?



シャッタースピード優先モードを使うと、動く被写体を止まったように撮影できたり、わざと被写体をブレさせることで動きを表現できます。

そのため、目で見ている景色とは違ったおもしろい写真が簡単に撮れるようになりますよ!

この記事はこんな方におすすめ

  • シャッタースピード優先モードで何ができるのか分からない
  • シャッタースピード優先モードってどんな時に使うのか知りたい
  • シャッタースピード優先モードを使うときに注意点を知りたい
  • カメラの画面の見かたが分からない

ぜひ最後まで読んでみてください♪

いよ

早くシャッタースピード優先モード使いこなしたい!

シャッタースピード優先モードとは?(S、Tvモード)

シャッタースピード優先モードはひとことで言うと、『カメラのシャッターを開けている時間を調整できるモード』です。


【S】【SS】【Tv】と略されています。

【S】【SS】は「Shutter speed」、【Tv】は「Time value」の略です。



カメラの中にはシャッターというドアのようなものがあり、そのドアが開いている間だけ光を取り込むことができます。

そして、その取り込んだ光がセンサーまで届き写真となります。

他で例えるなら、まぶたみたいなかんじです。

まぶたをパチ!っと一瞬だけ開けて閉じるか、ジーーーっとゆっくり開けて閉じるか、その時間を調整できるモードです。


シャッタースピード優先モードでは、シャッタースピードさえ自分で決めればあとはカメラがいい感じの明るさになるように調整してくれます。

シャッタースピードの調整の仕方と画面の見かた

では、シャッタースピードはどうやって調整したらいいのでしょうか?

まず、カメラのダイヤルは【S】または【Tv】に合わせましょう。


ではカメラの画面を見てみましょう!

左から、モード、シャッタースピード、絞り値(F値)、ISO感度の順に設定値が書いてあります。

シャッタースピード1/8秒

この画面では『8分の1秒間、シャッターを開けますよ』という意味になります。

シャッタースピードを変えられるダイヤルを回すと、『5』となったり『1/250』となったりします。

(ダイヤルの位置はカメラによって違うので、分からなければ取扱説明書を見てみてください)

シャッタースピード5秒
シャッタースピード1/250秒

『5』だと5秒間、『1/250』だと250分の1秒間シャッターが開いているということになります。

いよ

1/250秒ってことは、0.004秒間ってこと?

は、速い・・・

シャッタースピードを変えるとそれに合わせてカメラが絞り値(F値)やISO感度を変えて明るさを調整してくれています。

カメラ賢い!!

シャッターモード優先モードでどんなことができる?

写真の明るさはカメラにお任せするとして、このモードで何ができるのでしょうか?

シャッタースピード優先モードでできることはおもに2つあります。

①動いているものを止まっているように撮ることができる

シャッタースピードを速く調整すれば一瞬の間しかシャッターを開けないので、動いているものもパチ!っと止まっているように撮影することができます。


まぶたを最速で開いて閉じて、動いているものを見てみてください。

当たり前ですが、一瞬しか見えないので動いているようには見えないですね。

そのため、子どもやペットなど動いている被写体をブレずに撮ることができます。

②動いているものの軌跡を残してより動きを表現して撮ることができる

反対に、シャッタースピードを遅くすればシャッターが開いている間カメラは光を取り込み続けるので、動いているものの軌跡を残して撮影することができます。


まぶたをずっと開けていると走っている車などは動いて見えますね。

車は過ぎ去ってしまえばそこからいなくなって、私たちの目にもいなくなった景色だけが見えます。



ですが、カメラは違います。(なにっ・・・)

なんと、シャッターを開けている間であれば動く前のところから動いた後のところまで記録し続けちゃいます。

なのでシャッターを開けている間動いた分だけビヨーーーンと後を引いた車が写ります。

おもしろいですね!



その原理を利用して、滝や歩いていく人など動く被写体をわざとブレさせて、より動いていることを表現した写真が撮れます。

シャッタースピード優先モードでの注意点は?対処法も!

動くものを自由自在に撮影できるモードですが、注意点と対処法をおさえておきましょう!

シャッタースピードを速くすると写真が暗くなる

シャッタースピードを速くすればするほど、光を取り込む時間が一瞬になるので写真が暗くなります。

一応、カメラがその他の設定を調整して明るくしてくれるのですが、撮った写真が暗いときは被写体がブレない程度まで少しずつシャッタースピードを遅くしてみてください。

それでも暗いときにはISO感度を上げてみましょう。

ただし、ISO感度は上げすぎると写真がザラザラした感じになるので上げすぎ注意です。(ISO感度は上げなくていいなら上げない方がザラザラが出ないのでいいです )

シャッタースピードを遅くするとブレる

シャッタースピードを遅くするとシャッターが長い間開いているので、その間カメラ自体が動いてしまうと写真全体がブレます。

そんなときは、三脚を使うか、何か安定したものの上にカメラを置いてシャッターが開いている間カメラが動かないように注意しましょう。

そうすれば動いているものだけ軌跡を残し、背景はブレることなく撮影できますよ(^^)

まとめ:動くものを撮影するときにはシャッタースピード優先モードが便利!

子どもやペットなど速く動くものを綺麗にとりたいときや、流れる水や光、人などを軌跡を残して動きを表現したいときにはシャッタースピード優先モードを使って撮影してみましょう。

普段見ている景色とは違った、おもしろい写真が撮れますよ!

ではまた♪

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