カメラ基礎

【図あり】絞りってなに?かんたんにイメージして覚えられるよう徹底解説!

2022-08-04

カメラのことを勉強しようと思い、初心者のための本を開いてみると必ず最初の方に出てくるもの・・・

そう!!それは、【絞り】です。

ですが、カメラ慣れてない組からすると

ふーん、なんかよく分からんけどボケるんだ・・・

てか、Fってなに・・・?って感じでいまいち分からなくないですか?

今回の記事では、絞りがなにか分かりやすくお話ししようと思います!

カメラの絞りって?何ができるの?

カメラのレンズの中には、絞り羽というものがあります。


上の画像をもう一度見てください。

何枚ものフィルターがぐるぐる重なって、中心には黒い小さな穴が開いていますね。
その何枚ものフィルターが絞り羽です。


「絞りを開いて」というのは、この穴を大きくすることをいいます。

逆に、「絞りを絞って」っというのは穴を小さくすることをいいます。


では、この穴を大きくしたり小さくしたりして何ができるのでしょうか?

おもに2つあります。

  • カメラの中に取り込む光の量を調整して、写真を明るくしたり暗くしたりする
  • どのくらいぼかすのか決められる


いよ

明るくて背景がボケた写真を撮りたいときは、この絞りを調整すればいいんだね!


絞り値(F値)って?

どうやら絞りとは、レンズの中の黒い穴を大きくしたり小さくしたりして明るさやボケが調節できるらしい・・・

てか、今はどんだけ絞ってるの?


絞りを調整しようと思った時、『今の絞りがどのくらいなのかを表す指標』がないと調整ができませんね。



そんな時に使うのが、『絞り値』といいます。
よく、『F値』とも言われます。どっちでもいいですが、ここからはF値を使いますね。

『F値』は、Focal numbarの略です。


このF値、4.0、5.6、8・・・などと数字で表します。

そして、F値と絞りの関係性は

F値を小さくすると絞りは大きく開きます

F値を大きくすると絞りは小さくなります

小さくすると大きくなったり大きくすると小さくなったりややこしいわ!と言いたくなりますね・・・

大きいとか小さいとか言葉にするとよくわかんなくなっちゃうので、目で見てイメージで記憶してみましょう。

数字はF値です。わかりやすいように単純な数字にしています。

そして、数字を囲っている丸が絞り羽です。



分かりやすいよう4つの数字を書いていますが、ひとことにするなら『でっかい赤の②と、ちっちゃい青の⑪』と覚えましょう。


F値が2のときは丸は大きいので絞りは開いています。

F値が11のときは丸は小さいので絞りは絞っています。



「絞りを開きたいけどF値ってどっちだっけ?」となったとき、この図を思い出してみてください♪

絞りを調節してできることを詳しくみてみましょう

先程、絞りを調節すると、明るさとボケをコントロールすることができるといいました。

では、F値との関係性なども詳しくみていきましょう。

①明るさをコントロールできる

F値がどうなったら明るくなるのか?(暗くなるのか?)



結論からいうと、

F値が小さいとき(穴が大きい)明るくなります。

F値が大きいとき(穴が小さい)暗くなります。



ん?なんで?と思いますよね。

なぜかというと、F値を小さくすると絞り羽の真ん中の穴は大きくなります。

穴が大きいということは、外からたくさんの光がカメラの中に入ってきます。

結果、写真は明るくなります。


いよ

やっとF値と絞り羽の大きさを図で覚えたばかりなのに明るさが出てきて混乱する・・・


では、覚えやすいよう他のもので例えてみます。



今あなたは部屋の中にいて、その部屋には窓が一つあります。

電気はつけず、カーテンは開け、部屋でゆっくり過ごすことにしましょう。



さて、窓が大きいと部屋の明るさはどうなるでしょうか?

太陽の光がサンサンと部屋に入ってきてとっても明るいですね!快適~~~



では逆に、窓が小さかったら?

光が入ってこないから暗くて部屋の中がよく見えません・・・。



今度は反対に、夕暮れ時に電気を付けずに過ごしたかったらどんな窓ならいいでしょうか?

外の光の量が少ないので、大きな窓じゃないと部屋は真っ暗になっちゃいます。



この窓の大きさが絞り羽の穴の大きさだと考えてみてください。

少しイメージつきやすいのではないでしょうか?



写真を明るくしたければ、窓を大きくする(絞りを開ける)=F値を小さく

写真を暗くしたければ、窓を小さくする(絞りを絞る)=F値を大きく

さっき、この図は『でっかい赤の②と、ちっちゃい青の②』と覚えましょうと言いました。

実はこの色にも意味があり、F値が2の時は明るいので赤、F値が11の時は暗いので青にしています。

なので、この図を覚えると、F値絞り羽の穴の大きさ写真の明るさの関係性が一気に覚えられます。やったー!!w

どのくらいぼかすかコントロールできる

絞りを調節する最大の魅力、ボケをコントロールできることです。



ひとつのものにピントを合わせて周りをぼかすことでより強調できます。

逆にぼかさなければ、家族写真を撮った時みんなの顔にピントが合わすことができたり、広い景色を伝えたい時に全体がくっきりだと壮大さを表現できます。



では、F値とボケの関係性はどうでしょうか?



F値が小さいとき、よくボケます

F値が大きいとき、ボケません



なんでF値が小さいときにはボケて、大きくするとボケないの?と思いますよね?



これを説明すると理科の授業でやった光の屈折とか出てきて結構混乱するやつなのでここで詳しいことはやめておきます。

一応かんたんに言うと、光はレンズに入ると屈折して焦点を通って像として映し出しますが、絞りの穴が大きくなると光が入る部分の範囲が広くなり、はっきり映っているところとそれ以外のところに焦点の位置の差が出てボケる・・・という感じですがここはカメラ開発者でもないのでスルーしましょうw



原理は違いますが、実体験できてイメージしやすいよう例えます。



あなたは視力がいいですか?


私は、コンタクトレンズユーザーなのですが、裸眼だと景色はぼやけています。
でも、目を細めるといくらか景色がくっきり見えるんです。
視力が良い方でも、視力悪い人が目を細めているの見たことあるのではないでしょうか?



これを置き換えると、目を普通に開いているとき(絞りが開いている=F値が小さい)景色はボケます。
逆に、目を細めているとき(絞りは絞っている=F値が大きい)景色ははっきり見えてボケていません。

でも、視力良いしそんなの分からないという方はこれを試してみてください。



目をしっかり開けて、すこーしだけ寄り目にしてみてください。(景色が2つにならない程度)

ぼやけてますよね?

では、そのまま目を細めてみてください。(結構力を入れて細めてください)

景色くっきりしませんか?


目の開け具合を絞り羽の穴の大きさだとして置き換えると・・・


目を開いているときはぼやけている(絞りは開いている)F値を小さくするとボケる

目を細めたときはくっきりしている(絞りは絞っている)F値を大きくするとボケない




暇なとき、目を大きく開けて寄り目にしたり、小さく細めたりしてみてください。

文字や数字で覚えるよりも視覚で見たほうが記憶に残るので、カメラを構えたとき落ち着いてF値の調節ができますよ(^^)

まとめ:カメラの絞りを調整すれば、明るさとボケをコントロールできる!

カメラを始めると必ず出てくる絞り。

文字ばっかでなんか難しいな・・・と思っていた方も、少しイメージできたでしょうか?

イメージできたら、実際にカメラを持って外に出かけてF値を調節してみましょう!

絞りをコントロールできるようになると、写真の表現の幅がグッと上がってカメラがより楽しくなるのでぜひマスターしてみてください。

ではまた♪

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